ICIマンスリーレター(2026年3月)

みなさん、こんにちは。

寒さの中にも、少しずつ春の気配が感じられる頃となりました。いかがお過ごしでしょうか。

今回も、2026年2月の活動を中心に振り返ります。

PCAのさらなる展開

2月の初めには、旧日本カウンセリングセンターの「2026新春の集い」に参加し、懐かしい雰囲気に触れる機会がありました。これをきっかけに、非指示療法の歴史的位置づけについて、あらためて自分なりの整理を進め、その一部をInsightsにまとめました。

人間支援観はどこへ向かうのか――京大潮流にみる成長の軌跡

指示/非指示という枠組みを超えて、人間支援観そのものがどのように展開してきたのかという視点から、今後も探究を続けていこうと思います。

グロリア事例の精査と『深読み会』

また、グロリア事例の検討にも引き続き重点的に取り組みました。

『深読み会』では、先月から継続している「グロリアと三人のセラピスト」(グロリア・フィルム)の逐語精査に、有志で挑戦しています。対話内容の表面的理解にとどまらず、一から逐語を作り直し、対話を構造的に捉えるトレーニングを進めています。

専門家として、「どの共感レベルで応答が行われているのか」「その介入がどのような意味・機能を持っているのか」といった観点から、対人支援観を精緻化する重要な探究プロセスとなっています。

モデル整備と運用基盤の更新

2月は、理論面・運用面での基盤整備も進みました。

まず、インテグリティの10段階モデルを新たに設定しました。

これは共感の10レベルと並走する補助軸として、人の在り方や一貫性の成熟過程を多面的に捉える試みです。対人支援および組織支援の双方において、関わりの質を立体的に見立てるための基盤として、今後検証と運用を進めていきます。


あわせて、ミス・イーランドの運用ガイドラインの改定、およびプライバシーポリシーへの「AI技術の利用」項目の新設を行いました。

これらは、ミス・イーランドの役割整理、ナレッジ処理の厳密化、対外的な振る舞いの一貫性確保などを目的とした更新であり、AI共創を安定的に推進するための実務基盤の強化として位置づけています。

Insightsでの発信

これら一連の検討内容については、Insights記事として順次整理・公開を進めています。内省的な検討にとどめず、実践知として外部に開いていく編集サイクルを、今後も継続していく予定です。

引き続き、対話実践と知の編成の両面から、ICIとしての探究と実装を積み重ねてまいります。
今月も、ここまで読んでくださってありがとうございました。

また次のマンスリーレターで、お会いしましょう。

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