ティール組織: マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
ICI解説
フレデリック・ラルーが、組織形態の歴史的・発達的変化を、レッド、アンバー、オレンジ、グリーン、ティールという段階で整理し、進化型組織の特徴を論じた著作。自主経営、全体性、存在目的を中核に、従来の階層的管理とは異なる組織運営と複数の実践事例を提示する。
ICI内での位置づけ
キーワード
ティール組織;組織発達;自主経営;全体性;進化する存在目的;心理的安全性;共鳴;コミュニティ・場づくり
ICIノート
ICIにとって本書は、組織を固定的な制度や階層としてではなく、構成員の発達、関係性、目的の生成を含む動的な場として捉える際の重要な参照点となる。ICI内部の「ティール的安全性」や、世代を越えるコミュニティ設計、共鳴構造としての場、組織知の保持・更新と接続し得る。一方、ICI独自の4ライン10レベルマッピングモデルや共感10段階モデルと本書の発達段階は同一ではないため、直接的な評価基準としてではなく、組織開発・場づくり・対話設計を考えるための外部理論として位置づけるのが適切である。
概要
フレデリック・ラルーが、組織の発達を歴史的・発達的な視点から捉え、従来の階層型組織とは異なる新しい組織運営のあり方を提示した著作。著者は組織形態の発展を、衝動型(レッド)、順応型(アンバー)、達成型(オレンジ)、多元型(グリーン)、進化型(ティール)という段階として整理し、現代に現れつつある「進化型(ティール)組織」の特徴を、複数の組織事例の調査を通じて論じている。
ティール組織の主要な特徴として、「自主経営(Self-management)」「全体性(Wholeness)」「存在目的(Evolutionary Purpose)」の三つを挙げる。固定的な階層や中央集権的な管理に依存せず、メンバーが自律的に意思決定する仕組み、人間を職務上の役割だけで捉えず全人格的な存在として組織に参加できる環境、そして組織の目的を固定的に設定・管理するのではなく、環境や構成員との相互作用を通じて発展するものとして捉える考え方を示している。
組織論・経営論としてだけでなく、人間や意識の発達と組織形態の関係を扱う点に特徴があり、成人発達理論やインテグラル理論とも関連する組織発達論として広く参照されている。
― この記事は 0 回読まれています。―
知識のつながり
続きはこちらから






