友田不二男研究 : 日本人の日本人による日本人のためのカウンセリング
ICI解説
日本のカウンセリング草創期から発展に関わった友田不二男の生涯、業績、思想、実践を検討する研究書。ロジャーズのクライエント中心療法が日本の文化・思想的背景のなかでどのように受容・展開されたかを扱い、友田の人物史、著作、国際的評価も収録する。日本のカウンセリング史とパーソンセンタード・アプローチの日本的展開を理解するための基礎資料である。
ICI内での位置づけ
キーワード
友田不二男;日本のカウンセリング史;クライエント中心療法;パーソンセンタード・アプローチ;自己論;自己一致・受容・共感;支援者の省察
ICIノート
ICIにとって本資料は、自己一致・受容・共感を基盤とする対人支援の源流を、日本の文化・思想的文脈とともに検討するための重要な参照点となる。内部Knowledgeで扱われる「吾」として生きるという友田の自己論、支援者の不断の修養、上から教えるのではなく伴走する姿勢と接続し得る。また、ロジャーズの受容を単純に輸入するのではなく、日本における受容・変容の過程をたどることで、ICI独自の支援実践や自己省察、共感の理解を歴史的に位置づける手がかりとなる。
概要
日本におけるカウンセリングの草創期からその発展に関わった友田不二男(1917–2005)の生涯、業績、思想およびカウンセリング実践を検討した研究書。日本カウンセリング・センターが編纂し、山本伊知郎、工藤和仁、平河内健治、末武康弘、藤野和子、大塚俊博、中本貴之が編著者として参加している。
友田の人物史とカウンセリングとの出会い、その実践と思想、日本におけるカウンセリングの形成への関与、さらに友田の仕事に対する国際的な理解と評価などを扱う。友田が受容したロジャーズのクライエント中心療法と、日本の文化・思想的背景のなかで形成された独自のカウンセリング観を検討する資料でもある。
巻末には友田不二男の人物史年表(pp.326–351)および著作一覧表(pp.352–366)を収録し、その生涯と研究・著作活動をたどるための基礎資料を提供している。日本におけるカウンセリング史、およびパーソンセンタード・アプローチの日本での受容と展開を研究するうえでの人物研究・歴史資料として位置づけられる。
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