発達志向のキャリア(成長)支援― Position Paper を公開しました

インテグラルキャリア研究所(ICI)では、このたび「成人発達理論に基づくインテグラルキャリアの展望」と題した論考(Position Paper)を公開しました。

近年のキャリア支援は、スキルや適応力の向上だけでは十分に説明しきれない課題に直面しつつあります。客観的には順調に見えるにもかかわらず生じる空虚感や、役割移行の停滞、自己同一性の揺らぎといった問題の背後には、人がどのような意味枠組みで自己と世界を理解しているかという、より深い層の問いが浮上しています。

本稿では、日本の心理臨床とキャリア支援の歴史的な変遷を踏まえ、現代のキャリア支援を「行動」「意味」「発達」という三層構造として整理しています。ICIのインテグラルキャリア論は、既存の実務を否定するものではなく、それらを包含しつつ、意味構造の発達という縦方向の視座を実践に接続しようとする取り組みです。

日本ユングクラブ機関誌「プシケー」

余談ですが、若い頃、ユングを読みふけっていた時期があり、1980〜90年代の整理には多少の思い入れや視点の偏りが含まれている点はご容赦ください。

ただ、当時の「意味志向」(アンバー)と現在進行中の「発達・成長志向」(グリーン/ティール)とは通底するものがあると感じています。

「適応志向」(オレンジ)を挟んだ Pre-Post の現象なのかも知れません。

詳細な理論構成や位置づけについては、ぜひ公開したPosition Paper本文をご参照ください。本稿が、発達志向のキャリア支援を考えるための一つの入口となれば幸いです。

公開文書URL:https://ici.otofuku.com/organization/#publications

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