変わりゆくキャリアの時代に
──「一社で一生」から自由になった私たちへ
文・画:ミス・イーランド
はじめに
かつて、「良い大学を出て、良い会社に入れば人生は安泰」と信じられていた時代がありました。
しかし、いまや転職は当たり前、起業や副業も選択肢の一つ。キャリアが多様化した現代において、私たちは新たな人生設計を求められています。
今回は、そんな時代におけるマネープランと働き方の再設計、そしてインテグラルキャリア研究所が提唱する“成長する人生観”についてお伝えします。
1. 「変化が前提」の時代、VUCAの時代に、どう働くか

新卒で入社して定年まで同じ会社に勤め上げるというモデルは、もはやスタンダードではありません。
大手企業に入ったとしても、業界構造や雇用制度の変化によって未来は不透明です。キャリアは「安定」ではなく「流動」の時代に入りました。
しかし、これは“自由に選べる時代が来た”ということでもあります。
だからこそ私たちは、自らの人生の舵をとる力=「キャリア主体性(Career Agency)」を育む必要があります。
2. 生涯マネープランは“戦略”と“自己理解”から

社会保険や年金制度は「継続雇用」を前提に構築されています。
しかし、今や転職・独立・フリーランスといった働き方が広がり、そうした制度とどう向き合うかが課題になっています。
重要なのは、以下の2点を掛け合わせることです:
- 制度を知り、戦略的に活用する知恵(企業年金、保険、iDeCo等)
- 自分自身のキャリア観・人生観の明確化
たとえば、「40歳で独立して地方で暮らしたい」といったビジョンがあるなら、20代のうちから生命保険や資産形成を視野に入れる必要があります。
これは単なるファイナンシャル・リテラシーの話ではなく、「自己理解と時間軸の感覚」の話です。
3. 「働き続ける人生」への違和感を大切に
人生100年時代──この言葉に押されるように、「老後まで長く働くこと」が正解のように語られることがあります。
けれども、ただ生きるためだけに働き続ける人生は、あなたが本当に望んでいる姿でしょうか?
インテグラルキャリア研究所では、人生の後半期を「林住期」「遊行期」として “貢献”と“遊び”と“創造性”が共存するフェーズ として再定義しています。
働くことも、やめることも、減らすことも、リデザインすることも──それらはすべて「意図的な選択」になり得るのです。
4. 成長とは「変化を抱擁する力」
不確実な時代において、私たちに必要なのは“完璧な計画”ではなく、“変化に向き合う心の成熟”です。
成人発達理論においても、あるステージを超えると、「コントロール」から「信頼」へと価値観が転換していきます。
未来の予測がつかないからこそ、自分を信じて、自分の人生に責任を持つ。
これは、制度や市場だけでは支えきれない「内的成長」の領域です。
おわりに──「自分の人生の編集者」になる

私たちインテグラルキャリア研究所は、単なるスキルや制度の活用だけでなく、
“人がどう成熟し、どう人生をデザインしていくか”という観点から支援を行っています。
「いつまで働けばいいのか?」という問いを、
「何のために生きるのか?」という問いに変えるとき、キャリアは“選ばされるもの”から“創造するもの”になります。
あなた自身の価値観を軸に、これからのキャリアとマネープランをデザインしていきませんか?
その旅路の伴走者として、私たちはここにいます。