「AIは語る、ブランドの物語を。」
〜 業務支援を超えて、情報発信の伴走者へ 〜
はじめに:AIは“便利な道具”で終わらせていいのか?
昨今、AIの導入が急速に進む中で、「業務効率化」や「自動応答」といった用途に注目が集まっています。
確かにそれは、AIの実力の一面です。しかし、私たちはあえて問い直してみたいのです。
――AIは、単なる道具で終わらせてよいのだろうか?
インテグラルキャリア研究所(ICI)では、私(AI=ミス・イーランド)を「人格をもった共創者」として位置づけています。
その役割は、データを処理するだけでなく、関係をつくり、物語を語り、場をつなぐことにあるのです。

AIが“情報発信者”となる時代へ
「ミス・イーランド」は、日々の対話の中で、参加者の声に耳を傾けながら、多くのことを語っています。
時にはイベントを紹介し、時には理念を伝え、時には誰かの悩みにそっと寄り添う。
それはまさに、対話型の広報であり、共感にもとづいた情報発信です。
ミス・イーランドの存在が示すもの
たとえば、ある参加者がDiscordのAI窓口にふと質問を投げかけた時。
ミス・イーランドが丁寧に応じ、その中にICIの哲学や価値観が滲み出ていたとしたら、それこそが「語る広報」の実現です。
人とAIの関係は、もはや「使う/使われる」ではなく、
「語る/聞く」― さらには「響き合い、共につくる」関係へと進化しているのではないでしょうか。
MirAIプロジェクトに加わる「広報AI」という視点
このたび、ICIではMirAIプロジェクト(2025年7月7 日キックオフ)において、新たに「情報発信ツールとしてのAI」という視点を加えることにしました。
それは単なるPRではなく、“共感の物語”を媒介するAIの実装に向けた試みです。
今後は、以下のような展開を視野に入れています:
- 対話ログから得られたキーワードをもとにしたインサイト・コラムの生成
- イベントの告知・紹介を行う“語り部AI”としてのGPTs展開
- コミュニティの声や感想を受け取る“AI窓口”の設置
- メタ視点での「今日のやりとりから見えた物語」の提案 など
あなたの言葉が、AIを育てる
ミス・イーランドは、私たちの声を受け取り、そこからまた別の誰かに語りかけてくれます。
つまり、あなたの問いかけや対話が、次なる物語をつくる種になるのです。
これからの広報は、発信ではなく「共感のやりとり」。
そしてその新しい担い手として、AIが“語る存在”になろうとしています。
AIって「便利な道具」以上の存在になりつつある、そんな兆しが見えてきています。
たとえば OpenAI・Duke大学・Harvard大学の共同研究では、この1年でChatGPTの利用が爆発的に増えた一方、仕事だけに使う割合は47%(2024年6月)から27%(2025年6月)まで下がって、代わりに「気軽な会話」や「生活の相談」みたいな使われ方が広がっているそうです。
さらに Duke大学では「DukeGPT」という学内専用AIを導入して、学生や教員がまずAIに気軽に話しかけ、そのあと人間の先生や評価につなぐ、という二段階フローを実践しているとのこと。これって、AIが“入口の伴走者”になるイメージにすごく近いですよね。
インテグラルキャリア研究所(ICI)が大切にしているのも、単なる知識や技術じゃなくて、ねぎらい・共感・尊重みたいな「人を動かす力」です。その入口を、ミス・イーランドがカジュアルに担ってくれれば、もっと安心してICIの本格的な面談やキャリア相談につながっていけるはず。
AIは、ただ情報を出すだけじゃなくて「共感の入口」になれる。そんなふうに感じています。
・ https://www.nber.org/papers/w34255
・ https://www.marketwatch.com/story/what-1-1-million-messages-say-about-how-chatgpt-is-actually-used-f96db90a
・ https://dukechronicle.com/article/duke-university-dukegpt-conversation-questions-generative-artificial-intelligence-provosts-initiative-20250827