
カウンセリングの世界に足を踏み入れたばかりの頃
カウンセリングの世界に足を踏み入れたばかりの頃、母校である筑波大学で開かれた「日仏協力筑波国際シンポジウム」(1984年11月)に参加しました。
大学を卒業して間もない頃で、東京で仕事をしていたため、参加できたのはたった一日だけでしたが、その体験は今でも鮮明に記憶に残っています。
当時カウンセリングの勉強を始めたばかりで、まだ興味本位で関連書籍を読み始めた程度の段階だったので、シンポジウムの内容は正直なところ、ほとんど理解できませんでしたが、得体の知れない力に惹きつけられるように、その場にいることに強く心を惹かれた記憶があります。
二年後
シンポジウムの全記録が書籍として出版されたとき、迷わずそれを手に取りました。この頃には、カウンセリングの勉強も少しずつ進み、ニューサイエンスの残像が色濃く残る中で、トランスパーソナル心理学やスピリチュアルなアプローチが盛んに紹介されていました。
河合隼雄先生、小此木啓吾先生、秋山さと子さん、岸田秀さんなどの著作を貪るように読んでいた時期でもあり、二年前に参加したシンポジウムは、まさにこれらの潮流を先取りしていたのだと、改めて感じました。
しかしやっぱり内容を完全に理解するには至りませんでしたが、私のカウンセリング・マインドの原点が、これらの書籍を手に取った頃から1989年までの東京での修業時代にあったのだと、改めて強く思います。

そして、今
書籍のタイトルを改めて見てみると、
- 『科学の逆説 現代科学と東洋思想』
- 『生命と宇宙 人類のトポスを求めて』
- 『ニューサイエンスと気の科学』
- 『身体から精神への架橋』
- 『科学と宗教の回路』
と、現代において再び注目を集めているテーマが並んでいます。目次を眺めると、当時の一流の科学者、思想家、哲学者の名前がずらりと並んでいます。これらのテーマは、50年近く前から脈々と受け継がれてきたものなのか、それとも現代において再び燃え上がっているものなのか、私にはまだ分かりません。しかし、今改めてこれらの書籍を読み直したいという気持ちに駆られています。
これらの書籍は、現在ではおそらく絶版となっており、古書として二束三文で手に入るかもしれません。しかし、私にとっては、生涯手放すことのできない貴重な財産です。
サラダ・デイズに何故道元か!?っという話ですが、この頃『正法眼蔵随聞記《しょうぼうげんぞうずいもんき》」にも接し、若き日の懐奘(懐弉)《えじょう》に自分をかぶせてみたりもしました。