ロールモデルについて
「ロールモデルは本当に必要でしょうか。」
女性の働き方を研究しているワーキンググループで、お話をしていただいたZさんからの発言...Zさんは大手一流企業の働き方改革に大きな貢献をしてきた人です。
このひと言に参加していた皆さんの目からウロコが落ちる。
ロールモデルを提示することの弊害は、それが唯一絶対的なお手本となることではないでしょうか。
さまざまなモデルを見るのは、それをまねをして、自分にあったスタイルを吸収ためですが、お手本が極端に少なかったり、「かくあるべき」といった妄信に陥ってしまうと、多様化した今の社会では柔軟性を欠き、自分自身が適応できなくなってしまいます。
とりあえず、上を見れば上司や先輩といった身近なロールモデルがあった縦型社会が衰退して久しく、個人がテレワークなどを自宅でおこなうようになった今の水平型社会においては、本当にロールモデルと呼べるようなお手本はなかなかみつけ難くなってしまいました。
自分に合ったロールモデルを見つけ出せればそれに越したことはありませんが、それが難しければ、自らがロールモデルになる気概を持つしかありません。
ロールモデルとなり得るような人には共通の特徴があります。それは、エンゲージする能力が高い人、コミュニケーション力が高い人、その力で人脈ネットワークを作れる人です。
実はこのような能力を発揮することで、多くの人を観察し、知らず知らずのうちにロールモデルを発見しているのです。(それは一人の人をロールモデルとするのとは異なりますが。)
つまり、冒頭の「ロールモデルは本当に必要でしょうか。」の答えとしては、必ずしもロールモデルは必要としない、ロールモデルを探す過程で、自分なりのロール(役割)を認識し、自分自身での伸ばすことができるのだと。
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